■ Schmidt RAMONE がこよなく愛す PUGS というバンドについて ■


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2008年6月より更新を再開しました.拙いサイトですが,情報提供をお待ちしております.

ここでは PUGS についてあらゆる情報が判るようにしたいと思ってます.そうそういないとは思いますが,PUGS ファンからのタレコミや感想などをお待ちしてます.

PUGS とはどんなバンドか?
PUGS の CD について(オンライン販売について)
PUGS が参加している CD について
PUGS アラカルト(その他の情報,お願い等)


PUGS とはどんなバンドか?

PUGS は現在,Honey☆K(vocal),ホッピー神山(synthesizer),岡野ハジメ(bass),Joe ヤブキ(bass),スティーヴ・エトウ(perecussions),吉田光(guitar),高橋和久(drums)からなるバンドである.多少のメンバーチェンジを繰り返し,インディーズで4枚・メジャーで3枚のアルバムと1枚のシングル,そして海外で1枚のアルバムを発売している.現在も在籍しているオリジナルメンバーは Joe と高橋和久を除く 5名.

見て気付く方もいると思うが,元 PINK のメンバーが 3名在籍している.これは PINK の活動休止後,ホッピー神山が下山淳とのユニット RAEL を組んだ際に「次回は vocal を組み込んだユニットを」と構想していたのだが,先に optical8 というユニットを始めてしまった為にお倉入りしてしまい,optical8 の活動停止後に「実現する為にも信頼がおけて実力がある人,キライだけど(笑)」という事で誘いをかけたというのが事の始まりらしい.

ちなみに多彩な曲調を歌いこなすデスの歌姫こと Honey☆K の正体は北川晴美である.

個人的に感じる PUGS の持っている魅力としては

・Honey☆K のコケティッシュなボーカルとその声質にあった歌詞
・難解ながら奥行のある完成された曲調とその幅の広さ
・ふざけぶり

などがあげられる.


PUGS の CD について

デビュー以来,国内では以下の CD が発売になっています.

PUGS
Bambie Boo!
sports?
THE MEMORIES WITH PUGS
恋してるマリー(シングル)
大人の気持ち
むしむし天国
CHIMATO KUBIKI

海外(USA)では以下の CD が発売になっています.

PUGS BITE THE RED KNEE

幾つかの楽曲はオンラインで購入する事も可能です.

オンライン販売について


『PUGS』 (1993.10.26 / gmcd-006 / 2,718円)

01. MY "BEE"
02. DIVINE
03. DOG HOUSE
04. SUPERSTITION
05. HAPPY BOOSTER
06. ELECTRIC TALES
07. KINGDOM

インディーズでのデビューアルバム.重い曲調と Honey☆K のコケティッシュな声の魅力との絡みを存分に聴かせてくれる一枚.デビュー盤としての完成度の高さは素晴しい.全体的には女性の様々な想いを表現した歌詞が多い.またそれが Honey☆K の声に合っていて良い.


『Bambie Boo!』 (1994.04.10 / WDCD-001 / 2,718円)

01. Bambie Boo
02. Soul Free
03. Pussy! Pussy!
04. Rolling Boots

4曲入りでこの価格.1作目と 3作目に差を感じる人に聴いて欲しい作品.若干の転換期だったようで色々な実験的手法が取り込まれている.


『sports?』 (1994.12.20 / WDCD-002 / 2,233円)

01. Chim Chim Cherry Boy
02. Spock On (Miss Gloria)
03. Bomb-OK
04. Bullpen
05. しずくは涙色
06. Tequila
07. Backy
08. Victor Ken 1号
09. Victor Ken 2号
10. 円谷POOL
11. Tkatchov

Honey☆K にデス的な魔術師な雰囲気なイメージを湧かせつつ,曲の幅を増やした快作.メジャー盤を含めても PUGS の最高傑作と言っても間違いないだろう.オススメはノリノリの Bullpen,切なくなる名曲 しずくは涙色,そしてあのペレスプラード楽団の Tequila のカバー.


『THE MEMORIES WITH PUGS』 (1997.02.10 / gmcd-025 / 2,233円)

01. 冬の思い出 (WINTER MEMORIES)
02. BULLPEN
03. DIVINE
04. SOUL FREE
05. SPICK ON (MISS GLORIA)
06. BAMBIE BOO
07. SPACE KAPPA
08. HAPPY BOOSTER
09. MY "BEE"
10. CHIM CHIM CHERRY BOY
11. SUPERSTITION
12. しずくは涙色 (SIZKU IS COLOUR OF TEARDROPS)
13. 夏の思い出 (SUMMER MEMORIES)

インディーズ時代の作品によるベスト盤.個人的に好みの曲ばかり入ってはいるが,アルバムの流れとして聴くのであればそれぞれの作品を聴いた方が完成しているのは間違い無い.もちろんつまみ聴きしたい時には最適のアルバムではある.未発表曲 SPACE KAPPA は PUGS ファン向けというよりは,ホッピー神山ファン,optical8 ファンに聴いて欲しい一曲.


『恋してるマリー』 (1996.03.20 / CODA-876 / 857円)

01. 恋してるマリー
02. POP CORN

記念すべきメジャーでの 1st シングル.2曲目はかの GERSHON KINGSLEY のカバー.しかしもう二度とシングルは出ないと思っている(笑).


『大人の気持ち』 (1996.04.20 / COCA-13274 / 2,718円)

01. 恋してるマリー
02. ダメダメよ
03. 涙のカルーセル
04. DORA!DORA!
05. ハッピー・ブーブースター'99
06. 私はアインシュタイン
07. しずくは涙色'96
08. 黄色いメロン
09. ディバインの涙
10. 歯を磨け!
11. タンバラーのテーマ
12. 泣いてマーメイド
13. シャネラーのテーマ

メジャーでの一作目.ジャケットは赤塚不二夫大先生によるものなのですぐに判る.インディーズからの持ち越し曲は 5,7,9曲目.いずれもアレンジが変わっているので要チェック.1曲目の 恋してるマリー はデビューシングルにしたのが納得の行くノリの曲.歌詞が絶妙で

恋してるマリー
栗色のマリー
そのくちびるが欲しい

と,これだけ.だが確かに PUGS の本質を突いた一曲である.筆者が個人的に抱腹転倒したのは 3曲目 涙のカルーセル.歌い出しがいきなり「えびす顔のあなたを愛した」だ.凄過ぎる.


『むしむし天国』 (1997.02.01 / COCA-14011 / 2,913円)

01. Viva Viva Dinosaur
02. Non Non Cecil
03. Galaxier
04. Punky Pirates
05. Abeli-BaBa
06. 99 Trouble Monkey
07. 魔女先生
08. Spider Woman
09. Immortal Beloved
10. スカットさん,待って〜
11. Goddess of A.D.2000
12. 組曲「風・林・火・山」
13. 虫けらどもを踏みつけろ! 〜Logic Windows 同期記念〜
14. Machine-Gun

ホッピー神山には前科がある.過去に彼自身の作品を東芝EMIから出した時の話になるが,1作目の 音楽王 はわりと普通のファンク的なアルバムだなと感じていたら,次作 音楽王2 は非常に私好みであるが一般的に売れるかどうかが難しいギリギリのラインの作品であった.ちなみにその頃,雑誌インタビューで「音楽王はギリもあるんで一般受け気味にして間口を広くしてみたけど 2 では好きにやってみました」というような記事を見かけた記憶がある.

…この前科モノめが!という作品である(笑).7曲目が入る前に MC が入るんですが,その声を心に停めて聴く必要有り.


『CHIMATO KUBIKI』 (1999.05.26 / TKCA-71612 / 2,857円)

01. Chim Chim Cherry Boy
02. Galaxier
03. Sumo Conjure UTA
04. Non Non Cecil
05. Hoochie Star
06. Cossack's Dream
07. Doghouse
08. Smoke Gets in your black hole
09. Viva Viva Dinosaur
10. Soul Free
11. Chimato Kubiki
12. Revenge of Publisher
13. Raw Jungle
14. Kingdom
15. One way or another (bonus track)

ニルヴァーナ「イン・ユーテロ」のプロデュースでお馴染みのスティーブ・アルビニ個人のスタジオで初めて録音されたALBUMがこの作品.しかもスタジオが未完成の中で一発録りしてしまったというから驚きだ.諸事情で2年程寝かせてからの発売となったが,1997年のロラパルーザに参加していた当時のPUGSの勢いと巧さがはっきりと判る一枚である.聴けば聴く程当時発売されなかった事が悔やまれる.

ちなみにbonus trackは98年に東京で録られたブロンディのカバー.

また,PUGSとは関係無いがこのDISCはWAX RECORDSの復活第一弾作品でもあります.最盛期にはスターリン,原マスミ,デビュー当時の少年ナイフ,紅蜥蜴(LIZARDの改名前)…など広い目を持って数々のアンダーグラウンドの貴重な音源を発売してくれた良心的レーベルです.個人的に今後の活動も期待して見守り続けたいと思っています.


『PUGS BITE THE RED KNEE』 (1997年 / XOCD9702X)

01. Mari In Love
02. Divine
03. Spock On (Miss Gloria)
04. Bullpen
05. Pop Corn
06. Bambie Boo(English Version)
07. Shizuku Is Color Of Tears
08. I Am Einstein
09. Happy Boobooster'99
10. Tequila
11. Theme Of Chaneller(Bust Pasta)
12. Untitled

「是非日本で発売して欲しかった」と言えるベスト盤に近い海外版.Bambie Boo(English Version)はPUGSの初期時代を再度演奏した辺りに真骨頂を伺える.Untitledは是非ともこのアルバムを入手して聴いて欲しい一曲.シングルでしか聴けなかったPop Cornが入ってるのもポイントが高い.


オンライン販売について

過去にABMWEB MUSIC SIDEにて,販売されていた時期がありますが,現在こちらでの入手は不可能です.

2008年7月8日確認時点では,以下のサイトでの入手が可能です.

楽天ダウンロード

『PUGS BITE THE RED KNEE』の全曲が購入可能.
01. Mari In Love
02. Divine
03. Spock On (Miss Gloria)
04. Bullpen
05. Pop Corn
06. Bambie Boo(English Version)
07. Shizuku Is Color Of Tears
08. I Am Einstein
09. Happy Boobooster'99
10. Tequila
11. Theme Of Chaneller
12. Untitled

余談ですが,過去に筆者宛に「PUGSの名曲は?」という問い合わせが何度か来ていますが,間違いなくしずくは涙色(Shizuku Is Color Of Tears)だと思います.PUGSを知っている人にも知らない人にも体験して欲しい1曲です.


PUGS が参加している CD について

筆者が確認する限り,PUGS は以下の CD に参加しています.

JAPANESE HOMEGROWN vol.2
KISS TRIBUTE IN JAPAN
ARB COVERS


『JAPANESE HOMEGROWN vol.2』 (1996.10.15 / ORA-1009 / 1,990円(税込))

01. If(Take 2) / Super Junky Monkey
02. Crack / The Mad Capsule Market's
03. Brazil / Jasons
04. HappY Shopper / Audio Active
05. Busta Pasta / Pugs
06. Four / Cowpers
07. Sheep Don't Push Me / Melonman
08. Lazybone / Shonen Knife
09. Maradise / Nunchaku
10. Chicken Headed Raccoon Dog / Melt Banana
11. Zone Tripper / Friction
12. Masheenaly is Punkrocker / Noiseramonse

押さえ気味ながら脳に来る甘さがただよった Honey☆K の声に対し,ソツ無くまとめた曲がやや控え気味のように感じるが,全12曲の中では一番印象に残る為に他のPUGSの曲を聴いてみたくなる形に仕上がっている.『もっと Honey☆K の声を聞きたい!!』とライナー(輸出向けの為か全て英語)に書かれているのにも聴けば納得する事でしょう.

他にもオルタナ好きな人にはたまらないアーティストばかり.あなたはどれだけ知っていますか?


『KISS TRIBUTE IN JAPAN』 (1998.02.25 / PHCL-5085 / 2,913円)

01. SHOUT IT OUT LOUD / THE YELLOW MONKEY
02. DEUCE / DIAMOND YUKAI
03. PARASITE / 筋肉少女帯
04. I WAS MADE FOR LOVIN' YOU / 野宮真貴 with Dimitri from paris
05. BETH / SCUDEIA ELECTRO
06. NOTHIN' TO LOSE / ROLLY(THE ROCKROLLY)
07. HARD LUCK WOMAN / 中山加奈子 with Redd Kross
08. COLD GIN / ONDA'S BOOZER BROTHERS
09. DETROIT ROCK CITY / PUGS
10. C'MON AND LOVE ME / PSYCHODELICIOUS

岡野ハジメとジョーのツインベースが圧巻ではあるが,それ以上に阿波踊り風アレンジにしてしまった所がいかにも PUGS らしいアレンジだろう.後半部は基本的には Tequila の後半部と同じフレーズを使っているが,微妙な違いを聴き比べると面白い.

また,PUGS とは関係無いが ONDA'S BOOZER BROTHERS は 元 JUDY AND MARY の恩田快人のプロジェクト,PSYCHODELICIOUS は RED WARRIERS の木暮武彦のプロジェクトである.元PIZZICATO FIVE の野宮真貴とフランスの Dimirti は息があったのか,この作品以後でも手塚治虫トリビュート(ATOM KIDS)でも独特の POPS を聴かせてくれる.


『ARB COVERS』 (1998.03.21 / MVCH-29015 / 2,900円)

01. 魂こがして / SMILE
02. ラ・ラの女 / BAR
03. YELLOW BLOOD / コールタール
04. ウイスキー・マン / PUGS
05. さらば相棒 / 大槻ケンヂ
06. Tokyo Cityは風だらけ / LA-PPISH
07. エデンで1,2 / ザ・ドラマーズ with 宮田 和弥
08. ダディーズ・シューズ / ダイアモンド・ユカイ with ゴスペラーズ
09. 黒い予感(BAD NEWS) / Z(A)ZI

「ARB といえばコレ」という曲では無く,新しめの選曲した辺りが PUGS らしさなのかもしれない.Honey☆K の声に重点を置いたアレンジはARB = 石橋陵と考えた上の事だろうか.岡野ハジメが bass をやっていない点にも注目.

また,PUGS とは関係無いが BAR は奥田民夫のプロジェクトである.


PUGS アラカルト


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